帆前船(読み)ホマエセン

デジタル大辞泉 「帆前船」の意味・読み・例文・類語

ほまえ‐せん〔ほまへ‐〕【帆前船】

風の力を利用して進む洋式帆船はんせん。幕末期に和式帆船に対していった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「帆前船」の意味・読み・例文・類語

ほまえ‐せんほまへ‥【帆前船】

  1. 〘 名詞 〙 帆をはり、風の力を利用して航行する洋式の船。特に幕末期以後は日本型帆船に対して西洋型帆船(バーク・スクーナー・ブリガンチン・シップなど)を区別する呼称。後に汽船に対する帆船の総称となった。
    1. [初出の実例]「何ほど大きなる帆前船にても、出入を自由す」(出典:上海航記‐明治元年(1868)八月二九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「帆前船」の意味・わかりやすい解説

帆前船
ほまえせん

帆をはり,風の力を利用して進行する船,つまり帆船と同義語であるが,現実には限定された使い方をしている。それは明治維新前後からの習慣で,バークブリガンチンスクーナーなどの西洋型帆船を日本型帆船から区別するために特に呼んだものである。明治以後は公式文書では風帆船という文字をあてている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android