出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ある濃度の溶液にさらに溶媒を加えて希釈するときに放出または吸収する熱.希釈熱の大きさはその溶液の濃度に関係し,溶質濃度が小さいほど小さい.希釈熱の表現には積分希釈熱と微分希釈熱とがある.積分希釈熱は,1 mol の溶質を含むある濃度の溶液に溶媒を加えて別の濃度に薄めるときに出入する全熱量で,微分希釈熱は,一定濃度の大量の溶液に溶媒1 mol を加えたときに出入する熱量である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…液体‐気体,あるいは固体‐液体間の場合に混合したあとが均一な溶体であれば,その熱量変化は溶解熱と呼ばれる。また2種類のうち一方がすでに溶液で,他方がその溶媒の場合には希釈熱の名で呼ばれる。精密熱量計による直接測定が可能であり,構成分子間の相互作用エネルギーについての知見が導かれる。…
※「希釈熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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