帳前(読み)ちょうまえ

精選版 日本国語大辞典 「帳前」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐まえチャウまへ【帳前】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、京都三十三間堂で行なわれた大矢数で、通し矢の矢数とその射手の名とを札にしるして堂上に懸けること。
    1. [初出の実例]「三十三げんの堂のうしろのえんにて矢かずをいるなり。ちゃうまへといふは、一すぢとをすをのぞむ也」(出典:京童(1658)二)
  3. 商人が帳簿上で収支決算をする時期の直前。
    1. [初出の実例]「二度の節季の帳(チャウ)まへ、たび毎に三五の十八はらりと違て」(出典浮世草子懐硯(1687)二)
  4. 帳場の前。
    1. [初出の実例]「帳前にゆびをなめなめてい主居る」(出典:雑俳・柳多留‐一〇(1775))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「帳前」の読み・字形・画数・意味

【帳前】ちよう(ちやう)ぜん

帳の前。梁・何〔衡山公の為に婦に与ふる書〕帳笑と雖も、ほ存す。幄裏の餘香、風に從ひ且つ歇(や)む。

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