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京童 キョウワラベ

8件 の用語解説(京童の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

きょう‐わらべ〔キヤウ‐〕【京童】

京童部(きょうわらわべ)」に同じ。

きょう‐わらわ〔キヤウわらは〕【京童】

京童部(きょうわらわべ)」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

京童【きょうわらべ】

〈きょうわらんべ〉〈きょうわらわ〉とも。京市中に住む無頼の若者の意で,物見高く口さがない者を表した。平安時代後期の《新猿楽記》には〈京童之虚左礼(そらざれ)(空戯=わざとふざけること)〉が猿楽の芸能の一つとして取り上げられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうわらべ【京童】

〈きょうわらわ〉〈きょうわらんべ〉とも読み,複数形では〈京童部(きようわらわべ)〉になる。〈京の都に住む,口さがない無頼の若者〉の意味で,平安時代後期から江戸時代にかけて各種の文芸にあらわれている語。古くは11世紀初めころの《新猿楽記(しんさるがくき)》に猿楽の芸態の一つとして〈京童の虚左礼(そらざれ)〉がみえ,空戯(そらざれ)(ふざけごと)を弄する京童の姿がおもしろおかしく演じられて笑いを呼んだらしい。

きょうわらべ【京童】

仮名草子,地誌。6巻6冊。中川喜雲作。1658年(明暦4)刊。部分,また全体が復刻にかかる別版が3種存する。喜雲の処女作であり,近世初期に刊行された地誌・名所案内記に先鞭をつけたものであった。賢い少年に案内させて見物をする,という形式をとり,京都を中心に山城国一円にわたる87ヵ所を,1ヵ所ずつ挿画を付し,古歌をひき,自作の狂歌,俳諧を添えて記している。喜雲は,続編として1667年(寛文7)に《京童跡追》を刊行し,のちに両書の一部をつなぎ合わせて再構成した《都案内者》を1671年(寛文11)に刊行した。

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大辞林 第三版の解説

きょうわらべ【京童】

きょうわらわ【京童】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

京童
きょうわらべ

仮名草子(かなぞうし)。6巻6冊。中川喜雲作。1658年(万治1)刊。京都市内、市外の名所旧跡、神社仏閣など、約88か所を取り上げ、その由来や伝説、さらには現状などを記して解説した啓蒙(けいもう)的な地誌。名所案内としての実用性をもつと同時に、随所に自作の狂歌、発句(ほっく)などを加え、各条ごとに挿絵を入れるなどして、読者の興味をひきつける娯楽性をも兼ね備えている。後続する「名所記」の先駆けとして注目される作品である。[谷脇理史]
『『新修京都叢書 第1巻』(1967・臨川書店) ▽『近世文学資料類従・古版地誌編1 京童』(1976・勉誠社)』

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世界大百科事典内の京童の言及

【中川喜雲】より

…その鬱々たる毎日の根底には,〈昔予若冠のころ愚父とさがにまかりし事有,いにしへはこゝの嵐山の城主はわが先祖のものなりしが,今は城郭さへあとなく,石ずへ井戸のかたちばかりのこれり〉と自著《私可多咄(しかたばなし)》序に書き記したように,零落した家門の栄誉への執着と感傷があったと思われる。 1658年(万治1)刊行された処女作の名所記《京童(きようわらべ)》は,のちの名所記流行の先駆となるものであり,実地に足を運んだ者でなければ書くことのできない詳細な記述は,地誌には欠くべからざる実用性をもたらすものであった。しかし,一方《京童》の盛名は,そのような実用性だけでなく,諧謔精神に基づいた文芸性がいま一本の柱であった。…

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