商店や料理屋などで、主人や番頭が帳づけをしたり勘定をする所。普通はL字形やコの字形をした帳場格子の内側に帳場机を置き、筆、硯(すずり)、墨の入った引き出し付きの硯箱、大福帳、いろいろの出入帳、そろばん、両替屋では天秤(てんびん)ばかり、手あぶり、さらに貴重品を入れる帳場たんす、銭箱などが置かれていた。手代や小僧(丁稚(でっち))は帳場格子越しに主人や番頭と相対して話し合い、客も格子の中へは入れなかった。このような仕組みは江戸時代から行われ、大店(おおだな)は大店なりに、小商人もそれなりの帳場をもっていた。商家として帳場はもっとも重要な所であった。大福帳にはその店のすべての重要物件が記されているので、夜になって看板を下ろすと、帳場の帳面箱に鍵(かぎ)がかけられた。
[遠藤 武]
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…和風の商店,旅宿などの帳場(勘定や帳付をするところ)の三方を囲う細かいたて格子。結界ともいう。…
※「帳場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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