幡羅遺跡
はらいせき
櫛挽台地先端部に位置し、すぐ北側には比高差三−四メートルの崖線をもって妻沼低地が広がる。崖線下には、近年まで湧水や沼があった。遺跡の東側には、西別府祭祀遺跡(熊谷市)や七世紀末創建の西別府廃寺(熊谷市)がある。
平成一三年(二〇〇一)四月にはじめて調査(一次)が実施され、総柱建物跡一棟が発掘された。また、同年一〇月にも柱筋をそろえた同規模の建物跡と、この建物列に沿うように掘られた区画のための溝が発掘され(二次)、全国で調査されている郡家(郡衙)の正倉と比較しても遜色のない内容をもつ遺跡と確認された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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