干渉屈折計(読み)カンショウクッセツケイ

化学辞典 第2版 「干渉屈折計」の解説

干渉屈折計
カンショウクッセツケイ
interference refractometer

光の屈折率測定の目的に用いる干渉計一つ光源からの光を二つ光路分け,これをふたたび集めると光の干渉による明暗干渉じまが見られる.光路の一方に屈折率n,長さl媒質を挿入すると光路差は(n - 1)lだけ変化し,これによって生じる干渉じまの位置移動から,屈折率nを測定する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「干渉屈折計」の意味・わかりやすい解説

干渉屈折計 (かんしょうくっせつけい)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の干渉屈折計の言及

【屈折計】より

… 干渉法は光路長nd(nは屈折率,dは測定媒質の厚さで既知),または光路差⊿nd(⊿nは屈折率差)の測定から屈折率を求めるものである。図3は干渉法の例であるジャマンの干渉屈折計を示したもので,裏面に銀めっきした同じ厚さの平行平面ガラス板をほぼ平行に置き,表面,裏面で反射する光を用い光線束を二つに分け,一方を基準セル,他方を試料セルに通した後,二つの光線束をいっしょにして干渉させ,干渉縞を望遠鏡で観測する。二つのセル内の媒質(ふつう気体)の屈折率差が⊿nであって,干渉縞がN本移動するとすれば,用いた光の波長をλとして⊿nNλ/dとなる。…

※「干渉屈折計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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