平基盛(読み)たいらのもともり

朝日日本歴史人物事典 「平基盛」の解説

平基盛

没年:応保2.3.17(1162.5.2)
生年保延5(1139)
平安後期の武士清盛次男。母は高階基章の娘。同母兄に重盛がいる。一説には清盛の養子ともいう。久寿2(1155)年,検非違使左衛門少尉。保元1(1156)年7月6日東山法住寺の辺りで,大和国の有力者で京に潜伏していた宇野(源)親治を捕らえた。『保元物語』では,崇徳上皇に召されて大和より軍勢を率いてきた親治と法性寺一橋で出会い,合戦の末,生け捕りにしており,この合戦が保元の乱の緒戦となっている。同年9月,従五位下に叙され,その後,蔵人に補任,さらに大和守,淡路守,遠江守,越前守を歴任したが,応保2(1162)年3月17日,24歳で早世した。

(澤野泉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平基盛」の解説

平基盛 たいらの-もともり

1139-1162 平安時代後期の武将
保延(ほうえん)5年生まれ。平清盛の次男。母は高階基章の娘。保元(ほうげん)元年検非違使(けびいし)となり,京都の治安維持にあたる。保元の乱では源親治(ちかはる)を捕らえる。大和守(やまとのかみ),淡路守(あわじのかみ)などを歴任したが,応保2年3月17日宇治川で水死した。24歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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