朝日日本歴史人物事典 「平基盛」の解説
平基盛
生年:保延5(1139)
平安後期の武士。清盛の次男。母は高階基章の娘。同母兄に重盛がいる。一説には清盛の養子ともいう。久寿2(1155)年,検非違使左衛門少尉。保元1(1156)年7月6日東山法住寺の辺りで,大和国の有力者で京に潜伏していた宇野(源)親治を捕らえた。『保元物語』では,崇徳上皇に召されて大和より軍勢を率いてきた親治と法性寺一橋で出会い,合戦の末,生け捕りにしており,この合戦が保元の乱の緒戦となっている。同年9月,従五位下に叙され,その後,蔵人に補任,さらに大和守,淡路守,遠江守,越前守を歴任したが,応保2(1162)年3月17日,24歳で早世した。
(澤野泉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報