精選版 日本国語大辞典 「壺中」の意味・読み・例文・類語 こ‐ちゅう【壺中】 〘 名詞 〙① つぼの中。[初出の実例]「境横二劒外一風流好、地縮二壺中一俗事稀」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)一〇・秋日遊古寺〈中原広俊〉)「されは真宰(しんさい)の臂(ひぢ)を掣(さい)て、壺中に天地を蔵(かく)し」(出典:太平記(14C後)一)[その他の文献]〔礼記‐投壺〕② 臆病者。小心者。〔和訓栞(1777‐1862)〕③ 「こちゅう(壺中)の天地」の略。[初出の実例]「俗境齢衰今作レ耻、壺中難レ望碧天高」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)七・秋日山居即事〈藤原茂明〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「壺中」の読み・字形・画数・意味 【壺中】こちゆう 壺の中。壺中の別天地を「壺中の天」という。〔後漢書、方術下、費長房伝〕長、旦日に復(ま)たに詣(いた)る。乃ち與(とも)に壺中に入る。唯だ見る、玉堂嚴麗にして、旨酒甘肴(かんかう)、其の中に盈衍(えいえん)す。共に飮み畢(をは)りて出づ。字通「壺」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報