平年値(読み)ヘイネンチ

デジタル大辞泉 「平年値」の意味・読み・例文・類語

へいねん‐ち【平年値】

気温降水量などの、過去30年間の平均値。10年ごとに更新される。

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精選版 日本国語大辞典 「平年値」の意味・読み・例文・類語

へいねん‐ち【平年値】

  1. 〘 名詞 〙 過去三〇年間の気候を平均した値をいう。例えば二〇〇一~一〇年に使われる平年値は、一九七一~二〇〇〇年の三〇年間の平均値を用いる。国際的に平年値は一〇年ごとに更新する。〔日本の気候(1948)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「平年値」の意味・わかりやすい解説

平年値 (へいねんち)

気候学でいう平年値とは,気候を表す標準尺度として用いられる気候要素の30年間の累年平均値で,10年ごとに改訂される。日本では現在1961-90年の平均値が用いられている。観測期間が短い地点では8年以上の平均値を準平年値とする。世界的には,世界気象機関WMO)技術規則によって,上記の平年値以外に,1901-30年,1931-60年,1961-90年の累年平年値を標準平年値とする取り決めがなされている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平年値」の意味・わかりやすい解説

平年値
へいねんち
normal value

気象要素(気温,気圧,降水量など)の長期間の平均値。気候値ともいう。世界気象機関 WMOでは最近の 30年間の平均値を採用し,10年ごとに更新している。2001年から 2010年までは 1971~2000年の平均値を,2011年から 2020年までは 1981~2010年の平均値を用いる。平年値からのずれを平年偏差という。

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