平成楽市楽座(読み)へいせいらくいちらくざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平成楽市楽座」の意味・わかりやすい解説

平成楽市楽座
へいせいらくいちらくざ

1990年 10月に農水省が発表した全国の卸小売り市場の高度利用計画案の名称。東京・築地や大阪市福島区など,一等地にある主な市場が改築時期を迎えていることから,高地価時代に適合した多角的な活用を図り,併せて「汚い」という市場のイメージを一新して,食品流通業界の人手不足を解消しようというもの。具体的には市場とその周辺にレストラン街,ショッピング・センター,インテリジェントビルなどを造り,市場から大量に出る排気物の処理熱を利用して,地域冷暖房システムを併設し,夏場の気温上昇を抑え,悪臭の発生を防止するなどの計画がある。 1991年度からの 10ヵ年計画で,総投資額は 10兆円,公共用施設建設費の 10~25%が国の補助金となる。

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