平田内村(読み)ひらたないむら

日本歴史地名大系 「平田内村」の解説

平田内村
ひらたないむら

[現在地名]久遠くどお郡大成町字平浜ひらはま・字宮野みやの

明治初年から大正一二年(一九二三)までの村。三艘澗さんそうま村・日方泊ひかたとまり村・湯尻ゆのしり村の北側山地、川・臼別うすべつ川・平田内川などの流域におよぶ広域を占める。村はクドウ場所のうち、「ヒラタナイ」「ウスベツ」などを包含して成立。一八一〇年代後半、斎藤久兵衛ら二名が熊石くまいし(現熊石町)から移住。また加賀太蔵が移住し鰊・鮑漁などを始めた。五九年(安政六年)箱館奉行が臼別川西方に人足寄場を設置、彼らを使役して当地を開墾した。幕末には能登越後・津軽各地方からの移住者があり、明治初年鰊の建網漁者四戸があった(状況報文)。「後志国地誌提要」に村名がみえ、平民戸数一五、男二九・女二五、寄留は平民戸数一二、男三一・女二三。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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