平田境目番所跡(読み)へいたさかいめばんしよあと

日本歴史地名大系 「平田境目番所跡」の解説

平田境目番所跡
へいたさかいめばんしよあと

[現在地名]釜石市平田

仙台藩領との境目に置かれた盛岡藩の番所。三閉伊道中図には藩境石塚いしづか(標高三一二・七メートル)登り口にある平田村家並西側のほぼ中央に、他の民家よりやや大きめに「御番処」の建物が描かれる。初設は慶安三年(一六五〇)六月で、花巻から目付が派遣され雑事番一人が置かれた(雑書)。明和五年(一七六八)平田、赤羽あかばね(現遠野市)などの五番所は五〇石以下より一ヵ所二人宛が任命されることになり、手当は一ヵ月一人に二人扶持、雑事代一貫五〇〇文と定められた(御家被仰出)。建物の規模は二間・三間であったものを、天明六年(一七八六)大破して建替えたとき番人多田政右衛門が願出て以来二間・四間になった(「大槌支配録」県立図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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