平良五ヵ村(読み)ぴいさらごかむら

日本歴史地名大系 「平良五ヵ村」の解説

平良五ヵ村
ぴいさらごかむら

宮古島蔵元などの行政施設が置かれ、系持・役人層が集住する地域の総称。はじめ平良四ヵ村とみえる。御嶽由来記の真玉まだま御嶽の項に「平良四ケ村崇敬」とあるが、その村名は記されていない。雍正旧記には平良四ヶ村として下里すんだてい東仲宗根あがなかずうに西仲宗根いなかずうに荷川取んきやどうらの村名と、四村でかつて行われていた世乞神の祭が紹介されている。世乞神は、各村の御嶽に旧暦一〇月・一一月・一二月の庚日より月五日ずつ出て神事を行い、島中の人々の幸福と五穀満作・航海安全を無食で祈願していたが、当時すでに廃されていたと記される(同旧記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android