平衡形状(読み)ヘイコウケイジョウ(その他表記)equilibrium figure

デジタル大辞泉 「平衡形状」の意味・読み・例文・類語

へいこう‐けいじょう〔ヘイカウケイジヤウ〕【平衡形状】

重力平衡にある天体が示す形状。自己重力のみがはたらき、内部圧力と平衡している場合には球になるが、ふつう天体は自転しているため、遠心力がはたらき、上下方向につぶれた楕円体だえんたいとなる。

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改訂新版 世界大百科事典 「平衡形状」の意味・わかりやすい解説

平衡形状 (へいこうけいじょう)
equilibrium figure

地球,太陽,星などの天体は,ほとんどすべて完全に近い球の形をしている。これらの天体は,ニュートン万有引力法則により自分自身が作り出す重力と内部の圧力とがつり合って,ある一定の大きさに保たれている。このように自己重力のもとで平衡状態にある天体の形を平衡形状という。天体に働く力が自己重力のみで,内部の圧力が等方的な場合,平衡形状は球形になる。しかし,一般に天体は自転しており,そのため自己重力以外に自転による遠心力が働く。遠心力が重力に比べて小さい場合,天体の平衡形状は扁平な回転楕円体になる。遠心力が重力と同じくらい強い場合,平衡形状は球から大きくずれ,例えばわれわれの銀河系などの場合その形は薄い円盤形をしている。回転流体の平衡形状は,P.S.deラプラス以来古くから研究されており,とくに非圧縮性流体の場合については,マクローリンの回転楕円体,ヤコビの3軸不等の楕円体などの平衡形状系列が知られている。
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