ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幽霊ソナタ」の意味・わかりやすい解説 幽霊ソナタゆうれいソナタSpöksonaten スウェーデンの劇作家 A.ストリンドベリの戯曲。3場。 1908年1月 21日ストックホルムの親和劇場で初演。表現主義的技巧を用いた幻想的グロテスク劇。一軒の家に住む,車椅子に乗った 80歳の老人,日光を遮断した部屋に閉じこもる「ミイラ」と呼ばれる老女,ヒヤシンスがないと生きられないその娘,栄養分は自分のためにとっておき,かすだけの食事をみんなに食べさせる料理人などの登場人物を通して,物欲と情欲がもつれ合い,互いにいがみ合う人間社会の現実の姿が描き出されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by