日本歴史地名大系 「広園寺」の解説 広園寺こうおんじ 東京都:八王子市山田村広園寺[現在地名]八王子市山田町兜率山伝法院広園禅寺と号し、本尊は釈迦如来。臨済宗南禅寺派。開山は峻翁令山で、甲斐武田氏の崇敬をうけて向嶽(こうがく)寺(現山梨県塩山市)に住していた令山が、康応二年(一三九〇)に武州横山(よこやま)に赴き、当地の領主長井広秀を開基として当寺を建立したという(広園開山行録・延宝伝灯録・本朝高僧伝)。当寺の鐘は応永四年(一三九七)に鋳造され、応仁二年(一四六八)・寛永一九年(一六四二)・慶安二年(一六四九)の三次にわたって改鋳されているが、応永四年の初鋳銘は令山の書で大檀那大江朝臣沙弥心広とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報