広尾学校(読み)ひろおがつこう

日本歴史地名大系 「広尾学校」の解説

広尾学校
ひろおがつこう

[現在地名]広尾郡広尾町西四条

現広尾町立広尾小学校の前身。明治一二年(一八七九)八月十勝組合によりアイヌ子弟の教育のため広尾教育所が開設された。寺子屋の方式をとり、生徒は約二〇人(「十勝国調査材料」道立図書館蔵)。その後生徒数の増加により、同年一一月校舎建築に着手し、同一三年現本通ほんどおりに広さ三三坪の校舎が完成した。同一四年一一月公立となり広尾学校と改称した。校舎建設の費用八〇〇円はすべて民間からの寄付で賄われ、一戸につき上昆布三駄ずつを寄付したともいう(「事業報告」第四編、「広尾小学校沿革史」)。同一六年四月広尾小学校となる。同二〇年四月簡易科広尾小学校、同二五年四月広尾尋常小学校と改称、同年九月には宮内大臣土方久元、御科局長官岩村通俊ら一行二四人が来校し、岩村は「広尾学校」の揮毫を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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