広温性(読み)こうおんせい

最新 地学事典 「広温性」の解説

こうおんせい
広温性

eurythermal

温度に対する適応性の広い生物性質。狭温性(stenothermal)の対語。広温性の生物は一般に広い分布を示す。寒・暖流の混合する日本沿岸で,広く分布する種類,例えば,軟体動物のTapes philippinarumアサリ)・Batillaria zonalisイボウミニナ)などは広温性種。一方,狭温性には狭高温性と狭低温性とがある。造礁性のサンゴ類は前者の,また植物のPiceaトウヒ属)・Abiesモミ属)などは後者の例。狭温性生物は温度の変化に対して敏感で,よい環境指示者である。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の広温性の言及

【温度適応】より

…動物が耐えられる環境温度の上限と下限は種によって異なり,生息環境の温度と密接に関係している。耐えられる温度の幅が比較的広い動物を広温性,狭いものを狭温性とよび,高温側にかたよっているものを好熱性,低温側にかたよっているものを嫌熱性とよぶ。これらの特性は遺伝的に種にそなわったいわば系統発生的な適応である。…

※「広温性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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