広瀬辰五郎(読み)ヒロセ タツゴロウ

20世紀日本人名事典 「広瀬辰五郎」の解説

広瀬 辰五郎(4代目)
ヒロセ タツゴロウ

昭和期の江戸千代紙師 いせ辰4代目。



生年
明治39(1906)年

没年
平成6(1994)年

出生地
東京

本名
広瀬 正雄

学歴〔年〕
早稲田実業〔大正12年〕中退

経歴
江戸末期から続く江戸千代紙おもちゃ絵版元・伊勢辰(のちいせ辰)の4代目。大正12年早稲田実業中退後、家業を継ぐ。戦後も江戸千代紙、おもちゃ絵の保存、日本古来からの髪形の調査、江戸伝統木版画教室・谷中塾での弟子の育成に努め、4代にわたる千代紙の復原、普及に腐心した。著書に「江戸千代紙」「千代紙細工十二か月」「おもちゃ絵」「手ほどき千代紙細工」「江戸の千代紙いせ辰三代」「和紙人形 日本結髪278種」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「広瀬辰五郎」の解説

広瀬辰五郎 ひろせ-たつごろう

1906-1994 昭和時代職人
明治39年1月23日生まれ。元治(げんじ)元年創業の「いせ辰」4代目。東京谷中に店をかまえ,江戸千代紙,おもちゃ絵の保存・復元につとめた。平成6年11月10日死去。88歳。東京出身。早稲田実業中退。本名は正雄。著作に「江戸の千代紙いせ辰三代」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android