コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

千代紙 ちよがみ

6件 の用語解説(千代紙の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

千代紙
ちよがみ

玩具の一つで,和紙に種々の模様を木版で色刷りした家庭用手芸,手工紙の名称。江戸時代主として浮世絵師がつくりはじめた。江戸時代後半から明治初期にかけて盛んに行われ,人形の着物とか小箱の細工ものをつくるために用いられた。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ちよ‐がみ【千代紙】

紙に、花紋など種々の模様を色刷りにしたもの。小箱の表張りや紙人形の衣装などに用いる。初め、京都で鶴亀・松竹梅などを刷ったので千代を祝う意でつけられた名とも、江戸の千代田城の大奥で使われたところからの名ともいう。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

千代紙【ちよがみ】

手芸用模様紙。西の内紙とよばれる和紙に木版手刷りで麻の葉,鹿(か)の子など種々の模様を色刷りしたもの。小箱にはったり,折紙や切紙細工,あるいは姉様人形を作るのに用いる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ちよがみ【千代紙】

和紙に木版手刷りで模様を刷りだしたもの。姉様の着物,小箱,化粧品のたとう袋など女子の細工物に用いられる。日本では,古くは奈良時代より,和歌を書く必要などからさまざまな模様紙が作られてきたが,その一部が発達して千代紙となった。語源については,初期に鶴亀,宝尽しなどめでたい図柄が多かったためという説のほか諸説ある。江戸では京千代紙が早くから売られていたが,明和(1764‐72)以降の錦絵の興隆にともない,木版技術が発達し,また浮世絵師たちが競って下絵をかいたため,江戸千代紙が京千代紙を追いこして江戸名物となり,地方へのみやげ物にもなった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ちよがみ【千代紙】

〔松竹梅・鶴亀など千代を祝うめでたい図柄が多かったところからという〕
和紙に種々の図柄を木版で色刷りにしたもの。江戸時代に、主として浮世絵師が作り始めたという。人形の着物としたり、小箱に張り合わせたり、女子の細工物に供する。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

千代紙
ちよがみ

西の内、地柾(じまさ)などの和紙に、さまざまな模様を木版で色刷りしたもの。手芸材料として小箱に張ったり、紙人形の衣装などに用いられる。江戸時代、奉書に肉筆で模様を描き、定家(ていか)好みなどとよんだものが京都にあった。それが模様紙のおこりといわれる。千代紙は寛政(かんせい)年間(1789~1801)以後錦絵(にしきえ)の興隆に伴って生まれ、江戸の浮世絵師が主として描いた。図柄に松竹梅、宝尽くしなどめでたいものを多く扱ったので千代紙の名がついたという。『大江俊矩(としのり)記』に、「文化(ぶんか)一二年(1815)六月四日、千代紙百枚」とあり、当時この名でよばれたことがわかる。一説には、千代田城の大奥の女性たちが細工紙として使用したので名づけられたともいわれ、奥女中の手芸用品として発達した。また、松平定信(さだのぶ)(楽翁)が、画師谷文晁(たにぶんちょう)に描かせた「楽翁好み」などの典雅な作品もある。江戸末期には広く大衆化されて、図柄も麻の葉、卍(まんじ)つなぎ、鹿(か)の子(こ)などの衣装模様や、芝居、おもちゃ絵など絵草紙の一種として種類も増えた。
 また、女児のもてあそび物となるにしたがい、紙質も三文千代紙とよばれる安価なものが市販され、折り紙や姉様人形の材料となった。明治以降は洋紙を用いるものもある。[斎藤良輔]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

千代紙の関連キーワード手刷り・手刷木版刷り・木版刷後刷色刷追刷り雲母紙刷出し多色刷手刷移絵

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

千代紙の関連情報