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床下収納庫 ユカシタシュウノウコ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

床下収納庫
ゆかしたしゅうのうこ

床下につくられた、物を収蔵するための場所。とくに、住宅に設けられたものをさすのが普通である。
 床下が夏でも比較的冷たく、貯蔵場所に適していたので、古くから台所その他の場所で床下の地面を一畳程度あるいはそれ以上の広さの長方形に掘り、周囲を石垣で固めて貯蔵場所をつくった。戦前の都市住宅では、台所の床下をそのまま囲って梅干し、糠(ぬか)みそ、酒、ビールなどの食料品や炭などを収めていた。上蓋(あげぶた)といって、台所の床板を釘(くぎ)で打ち付けないでおき、取り外しの便のために、指を入れる欠き込みをつくっていた。農家では、いろりのある板敷きへの上がり口のあたりに、薪(まき)や履き物などを入れるために、上蓋をつくった。近代の都市住宅では、在来の住宅の床が70~80センチメートルあったのに対して、50センチメートル程度と低くなったために、床下に収蔵庫をつくることがむずかしくなり、強化プラスチック製の既製品が出回っている。[平井 聖]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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