庚申の代待ち(読み)こうしんのだいまち

精選版 日本国語大辞典 「庚申の代待ち」の意味・読み・例文・類語

こうしん【庚申】 の 代待(だいま)

  1. 庚申の代待〈人倫訓蒙図彙〉
    庚申の代待〈人倫訓蒙図彙〉
  2. 願い主の代人となって庚申参りをすること。江戸時代大坂では、庚申の日が近づくと、こじき坊主が、浅葱もめんの衣に、手甲、脚胖(きゃはん)をつけ、どらをたたいて「四天王寺代待ち」などととなえながら、各家を回って金品をもらって歩いた。
    1. [初出の実例]「庚申(かのへさる)にはとと打って庚申(カウシン)のだいまち。さて傘(からかさ)赤前垂を腰に巻き、住吉踊」(出典浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android