青面金剛(読み)しょうめんこんごう

精選版 日本国語大辞典「青面金剛」の解説

しょうめん‐こんごう シャウメンコンガウ【青面金剛】

鬼病を流行させる鬼神。身は青色で四臂または二臂・六臂に造り、目は赤くて三眼、頭髪は火のようにさかだち、身には蛇をまとい、足下には二匹の鬼を踏みつけた怒りの形相をとる。日本では道教のと結びついて、青面金剛の法は伝尸(でんし)病を除く法で、この伝尸を体内の三尸虫(さんしちゅう)とするところから、庚申本尊としてまつられるが、庚申には帝釈天を本尊とすることもあり、見ざる、言わざる、聞かざるの三猿神も本尊とされる。伝尸病鬼ともいう。せいめんこんごう。
※御伽草子・庚申の本地(神道物語集所収)(室町末)「夜半者、釈迦を念す、青面金剛は、現世の七仏の師也」

せいめん‐こんごう ‥コンガウ【青面金剛】

顔色の青い金剛童子。六臂三眼の忿怒(ふんぬ)相をしており、病魔、病鬼を除くという。また、俗に庚申会(こうしんえ)の本尊で、猿の形相をしているもの。しょうめんこんごう。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影「飴細工の青面金剛(セイメンコンガウ)が徐々溶け出した」

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デジタル大辞泉「青面金剛」の解説

しょうめん‐こんごう〔シヤウメンコンガウ〕【青面金剛】

帝釈天(たいしゃくてん)使者金剛童子。身体は青色で、六臂(ろっぴ)または二臂、四臂、目は赤くて三眼で、怒りの形相をとる。病魔を退散させる威力があるとする。後世道家の説が加わり、庚申(こうしん)待の本尊とする。せいめんこんごう。

せいめん‐こんごう〔‐コンガウ〕【青面金剛】

しょうめんこんごう

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世界大百科事典内の青面金剛の言及

【庚申信仰】より

…このような風潮に刺激されて,山崎闇斎が猨田彦大神(さるたひこのおおかみ)を本尊とする神道式庚申信仰を説きだす一方,修験道でもそれなりの庚申信仰を鼓吹したから,江戸時代には3通りの庚申信仰が行われていたことになる。青面金剛(しようめんこんごう)童子を庚申の本尊とする考えが定着したのも,四天王寺の庚申堂以下の庚申堂が各地に建立され,現在いわれている御利益やタブーが説かれだしたのも,江戸時代であった。明治の廃仏毀釈で衰えたが,第2次大戦までは各地でさかんに信仰されていた。…

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