日本歴史地名大系 「庚申庵」の解説 庚申庵こうしんあん 愛媛県:松山市松山城下宮古町庚申庵[現在地名]松山市味酒町二丁目天明―寛政(一七八一―一八〇一)の俳人栗田樗堂、通称廉屋与三左衛門(加藤暁台の高弟)の草庵。かつて松山の大年寄として、また豪商として活躍した樗堂が、俳諧三昧の簡素な生活を求めてやまず、寛政一二年五二歳の時、隠居所として建築した。初め宮古(みやこ)町の西方のたんぼの中に建てられたが、現在は住宅街の中に昔の面影をそのまま伝えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報