府下(読み)フカ

精選版 日本国語大辞典 「府下」の意味・読み・例文・類語

ふ‐か【府下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 府城のうち。転じて、みやこのうち。
    1. [初出の実例]「敵為方を失ひ府下に偪す」(出典将門記(940頃か))
  3. 府の行政の下にある地域。また、府の中心地を除いた周辺の地域。
    1. [初出の実例]「御府下近郷すべて御昵近向々へ御布令あらせられ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の府下の言及

【麓集落】より

…近世薩摩藩領域内に分布する在郷武士団の居住集落で,軍事的・行政的機能を有する。府下あるいは府本とも書く。藩内では鹿児島城下に居住する城下士のほかに,領域内の100余から110前後の各地に外城(とじよう)を置き,外城衆中(しゆうじゆう)と呼ぶ郷士を配置して藩領の防衛を担当させ,支配層として定着させた。…

※「府下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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