座敷奉行(読み)ざしきぶぎょう

精選版 日本国語大辞典 「座敷奉行」の意味・読み・例文・類語

ざしき‐ぶぎょう‥ブギャウ【座敷奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町時代、将軍諸大名邸宅に臨む時、諸大名家で臨時に命じて置いた役職。屋舎の修築座敷の装飾などにあたった。御座敷奉行。御座敷室礼奉行。
    1. [初出の実例]「上林苑の奉行が雑掌を構へ遊び処をこしらゆるを云ぞ。座敷奉行ぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)二)
  3. 豊臣秀吉が側近に置いた役職。座敷の装飾、賓客の座位などをつかさどるもの。
    1. [初出の実例]「其段即時に太閤様御聞御驚候て、御座敷奉行徳善院を御召」(出典:利家夜話(17C前)上)
  4. 一般に、会場の世話役をいう。
    1. [初出の実例]「かの坊主うろたへ、かなたこなたとやすらふ。ざしきぶぎゃうこれを見て」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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