旺文社世界史事典 三訂版 「康 有為」の解説
康 有為
こうゆうい
清末期の変法を指導した政治家・学者
広東出身。公羊 (くよう) 学派に属し,変法自強を唱える数回の上書で光緒帝の信任を得,1898年,梁啓超 (りようけいちよう) らとともに変法を指導したが,西太后ら保守派の弾圧を受けて日本に亡命(戊戌 (ぼじゆつ) の政変)。日本で孫文ら革命派に対抗して保皇会を組織し,立憲君主制による清朝の存続を望んだ。著書『大同書』は儒家思想と西洋思想を折衷したもので,ほかに孔子が社会改革者であったとする『孔子改制考』などがある。
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