普及版 字通 「廩」の読み・字形・画数・意味
廩
16画
(異体字)
8画
[字訓] こめぐら・くら・あつめる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は稟(りん)。稟は廩倉の形である(りん)と禾(か)とに従う。〔説文〕五下に正字をに作り、廩の初文で象形の字。〔説文〕に「の振入するなり。宗の粢(しせい)、倉(さうくわう)としてして之れを取る。故に之れをと謂ふ。入に從ひ、回に從ふ。屋の形に象る。中に(こいう)り」とし、重文として廩を録する。宗の粢盛を廩に収めることは、〔周礼、地官、廩人〕〔周礼、天官、甸師〕にその規定があり、〔礼記、月令〕に「(季秋の月)の收を倉にす」とあって、その神倉を御廩という。卜文・金文の字形は積禾の象、その上に雨除けの覆いを設けた形に作る。地方の穀倉を(ひ)といい、鄙の初文。の所在を記した図面を圖(図)という。官吏の俸給は廩粟の現物支給であったので、古くは廩給といった。
[訓義]
1. こめぐら、こくもつぐら、くら。
2. しまう、おさめる、あつめる。
3. 扶持としてあたえる、廩給。
4. すくない、まれ。
[古辞書の訓]
〔字鏡〕廩 クラ
[熟語]
廩▶・廩廐▶・廩給▶・廩▶・廩銀▶・廩▶・廩庫▶・廩賜▶・廩秋▶・廩稍▶・廩食▶・廩振▶・廩生▶・廩膳▶・廩粟▶・廩蓄▶・廩米▶・廩俸▶・廩▶・廩吏▶・廩料▶・廩糧▶・廩廩▶・廩禄▶
[下接語]
学廩・官廩・義廩・給廩・虚廩・廩・軍廩・月廩・公廩・高廩・国廩・祠廩・資廩・振廩・倉廩・蔵廩・廩・帑廩・発廩・府廩・米廩・俸廩・廩・糧廩・牢廩・禄廩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報