ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建州女直」の意味・わかりやすい解説
建州女直
けんしゅうじょちょく
Jian-zhou-nü-zhi; Chien-chou-nü-chih
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中国遼寧省東部に居住した明代の女直族の一派。海西,野人(やじん),建州3女直の一つ。明は建州左衛などの羈縻(きび)衛を設置して招撫(しょうぶ)し,朝貢させていた。建州女直は,明に朝鮮人参や貂皮(ちょうひ)などを輸出し,富を蓄えていった。清の太祖ヌルハチは建州女直の出身。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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【入関前】
[満州族の興起]
満州族は,東北の東部山地を原住地とするツングース語系の民族で,かつて12世紀に金朝を建てた女真族の後裔である。明代には女直(じよちよく)とよばれ,長春,ハルビン(哈爾浜)一帯に住む海西(かいせい)女直,遼陽の東方山地の建州女直,その東北方奥地である沿海州一帯に住む野人(やじん)女直の三大部にわかれ,それぞれ明朝の間接的統制を受けていた。清朝の創始者である太祖ヌルハチ(弩爾哈斉,奴児哈赤)は,姓をアイシンギョロ(愛新覚羅(あいしんかくら))という建州女直の名族の出身であった。…
※「建州女直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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