部族国家(読み)ぶぞくこっか

精選版 日本国語大辞典 「部族国家」の意味・読み・例文・類語

ぶぞく‐こっか‥コクカ【部族国家】

  1. 〘 名詞 〙 原始社会から古代統一国家が成立するまでの過渡的な国家の形態氏族部族の地域的な政治的統一体。長老会議および民衆平民)の力が強く首長権は弱い。部族同盟(連盟)の形をとることもある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「部族国家」の意味・わかりやすい解説

部族国家
ぶぞくこっか

未開社会における地域集団としての部族によって形成された国家。それは首長,会議,軍隊をそなえてはいたが,実際上は前政治社会的形態であって,国家にはなり切っていない不完全国家である。部族が部族連合を形成し族父的権力支配が成立したとき初めて,古代国家最古段階である族長国家が生れる。そこでは,長男子相続制に基づく家長権の外延的発展としての族長政治が行われた。日本では,大化改新前の時代がこれにあたる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む