廻り田新田(読み)めぐりたしんでん

日本歴史地名大系 「廻り田新田」の解説

廻り田新田
めぐりたしんでん

[現在地名]小平市回田町めぐりたちよう

鈴木すずき新田の南・西にあり、西は小川おがわ新田、南を玉川上水が流れる。武蔵野新田の一。開発の発端は玉川上水北通りの国分寺新田分の開発場三八町を、享保一一年(一七二六)四月に廻り田村(現東村山市)名主九兵衛が野中のなか新田開発人の源右衛門(のち与右衛門)から金二〇両で譲り受けたことにある。譲渡証文(小町家文書)によれば、この場所は野中新田の藤八が開発場役米が支払えず源右衛門に売渡した地である。宝暦一一年(一七六一)の廻り田新田壱村定(斉藤家文書)では、廻り田村の太郎兵衛が藤八と親しい間柄で、開発場役米不納で入牢中の藤八のために金の工面をし、その代償として藤八所有の土地を割渡されたとされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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