弓弦羽神社(読み)ゆづるはじんじゃ

知恵蔵mini 「弓弦羽神社」の解説

弓弦羽神社

兵庫県神戸市東灘区にある神社。祭神は、熊野三山に祀られ「根本熊野三所大神(こんぽんくまのさんしょおおかみ)」と総称される伊弉册尊(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)。天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)、素佐男尊(すさのおのみこと)を配祀する。シンボル八咫烏(やたがらす)。神功皇后が三韓征伐からの帰還時、忍熊王(おしくまのみこ)が兵を挙げたことを知り、この地に弓矢甲冑を納めて熊野大神に祈念したところ戦に大勝したとされる。この故事から同地は弓弦羽ノ森(ゆづるはのもり)と呼ばれ、8世紀末に神領地となり、849年に社殿が造営された。厄除開運、家内安全、諸願成就などの御神徳があるとされ、崇敬を集めている。近年ではフィギュアスケート選手・羽生結弦の名に似ているとして、同選手ファンの聖地としても知られている。

(2018-2-20)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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