引き攣る(読み)ヒキツル

デジタル大辞泉 「引き攣る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つ・る【引き×攣る】

[動ラ五(四)]
痙攣けいれんする。「足が―・る」
かたくこわばる。「緊張で顔が―・っている」「怒りに声が―・る」
やけどなどで皮膚がつっぱる。
[動ラ下二]ひ(引)きつ(攣)れる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引き攣る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つ・る【引攣】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 痙攣(けいれん)を起こす。また、そのような状態になる。〔文明本節用集(室町中)〕
      1. [初出の実例]「あまりこしのひきつり、おなかのいたむにたえずして」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))
    2. 引っ張られてこわばる。また、硬直して動かなくなる。
      1. [初出の実例]「顔中妙に引き釣りゆがんで」(出典:自画像(1920)〈寺田寅彦〉)
    3. 物の表面が縮んでつっぱる。特に、やけどなどのため、皮膚がつっぱる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 痙攣させる。
    1. [初出の実例]「眉をぴりぴり引吊り」(出典:崖の下(1928)〈嘉村礒多〉)
  3. [ 3 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙ひきつれる(引攣)

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