デジタル大辞泉 「引っ掛け」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐かけ【引っ掛け/引っ懸け】 1 ものに何かを掛けること。また、そのためのもの。2 「引っ掛け帯」「引っ掛け結び」の略。3 相撲のきまり手の一。出てくる相手の手を引き、そのまま土俵外に出す技。4 わなを仕組んで人をだますこと。「引っ掛け問題」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「引っ掛け」の意味・読み・例文・類語 ひっ‐かけ【引掛・引懸】 〘 名詞 〙 ( 「ひきかけ(引掛)」の変化した語 )① ひっかけること。かけてつり下げること。[初出の実例]「古わたりさらさのひっかけの多葉粉入」(出典:洒落本・青楼真廓誌(1800)一)② 関係づけること。引き合いに出すこと。[初出の実例]「風鎮時、国中平均憐郷ひっかけとあるへく候」(出典:南禅寺文書‐文安二年(1445)八月一六日・遠江国初倉庄名主百姓等連署請文)③ 衣服の一番上にはおって着るもの。[初出の実例]「御納戸山まゆの襠(ヒッカケ)」(出典:人情本・春色恵の花(1836)二)④ 「ひっかけむすび(引掛結)」「ひっかけおび(引掛帯)」の略。[初出の実例]「黒襦子の帯をひっかけに締め」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉八四)⑤ 相撲のきまり手の一つ。差してくる相手の腕を両手でひっぱりこんでそのまま土俵外に出す技。⑥ 計略などで相手を陥れること。だますこと。⑦ 花札で、同種の札が場に一枚と、自分の手に二枚ある場合、その手にある札の一枚を場の札と合わせてとっておき、残りの札を手に入れようとすること。⑧ 釣糸の先にからばりをつけて、鮎などを引っ掛けて釣る方法。[初出の実例]「シビ釣に三様あり。一を喰はせ。二を引っ掛け。三を浮子釣とす」(出典:風俗画報‐二五三号(1902)動植門) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例