引っ越し女房(読み)ヒッコシニョウボウ

デジタル大辞泉 「引っ越し女房」の意味・読み・例文・類語

ひっこし‐にょうぼう〔‐ニヨウバウ〕【引っ越し女房】

他の土地披露をすませて引っ越してきたかのようによそおって、新所帯を持つ妻。
夜船でこっそり木更津へ、―に連れて行かうと」〈伎・八幡祭小望月賑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引っ越し女房」の意味・読み・例文・類語

ひっこし‐にょうぼう‥ニョウバウ【引越女房】

  1. 〘 名詞 〙 あたかも他の土地で結婚の披露などをすませ引越してきたかのようにして新所帯を持つ女房。また、嫁入り荷物と同時にくる嫁。
    1. [初出の実例]「武家の作法を打捨てて、俗に申せば引越女房」(出典:歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)六立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android