弘誓の船(読み)グゼイノフネ

デジタル大辞泉 「弘誓の船」の意味・読み・例文・類語

ぐぜい‐の‐ふね【×弘誓の船】

仏語。衆生救済の誓いによって仏・菩薩ぼさつが悟りの彼岸に導くことを、船が人を乗せて海を渡すのにたとえた語。誓いの船。

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精選版 日本国語大辞典 「弘誓の船」の意味・読み・例文・類語

ぐぜい【弘誓】 の=船(ふね)[=渡(わた)し船(ぶね)

  1. 生死苦海を渡って涅槃(ねはん)の彼岸に至らせる仏菩薩の救いを、船が人を渡すのにたとえた表現ちかいのふね。
    1. [初出の実例]「弘誓(グセイ)の船(フネ)に棹さして、生死の苦海を渡り」(出典源平盛衰記(14C前)一八)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「弘誓の船」の解説

弘誓のふね
(通称)
ぐぜいのふね

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
けいせい弘誓
初演
元禄13.1(京・藤十郎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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