ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「張煌言」の解説
張煌言
ちょうこうげん
Zhang Huang-yan; Chang Huang-yen
[没]康煕3(1664).杭州
中国,明末の志士。きん県 (浙江省寧波東) の人。字は元箸。号は蒼水。諡は忠烈。崇禎 15 (1642) 年の挙人。明の滅亡後,魯王 (朱以海) を紹興に擁立して明の回復をはかり (45) ,進士,翰林院編修から累進して兵部左侍郎となった。翌年紹興が陥落すると舟山に逃れ,さらに魯王を奉じて金門,アモイ (厦門) に拠った鄭成功を頼り,ともに再挙をはかって南京攻略を試みたが失敗。清から降伏をすすめられたが応じず,杭州の山中に隠れていたが,清軍に捕われて処刑された。著作に『張蒼水全集』がある。
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