弾ずる(読み)ダンズル

デジタル大辞泉 「弾ずる」の意味・読み・例文・類語

だん・ずる【弾ずる】

[動サ変][文]だん・ず[サ変]中世では多く「たんずる」》
楽器の弦をかき鳴らす。かなでる。「琴を―・ずる」
罪や不正を追及する。弾劾する。
「互に此般不品行あれば、着々其罪を―・じて」〈逍遥当世書生気質
[類語]奏でる奏する弾く爪弾く囃すかき鳴らす

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精選版 日本国語大辞典 「弾ずる」の意味・読み・例文・類語

だん‐・ずる【弾】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]だん・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. ( 中世では多く「たんずる」 ) 楽器の弦をかきならす。かなでる。ひく。奏す。
    1. [初出の実例]「常に朗月を望み、浦風に嘯き、琵琶を弾じ、和歌を詠じて」(出典:平家物語(13C前)三)
  3. ただす。罪をせめただす。弾劾(だんがい)する。
    1. [初出の実例]「互に此般の不品行あれば、着着其罪を弾じて、相罵り候由なりし」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一九)

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