当を付ける(読み)あたりをつける

精選版 日本国語大辞典 「当を付ける」の意味・読み・例文・類語

あたり【当】 を 付(つ)ける

① 思いをかける。惚れる。
※当世花詞粋仙人(1832)「ほれる事、あたりつける」
見当をつける。手掛かりを見つける。
落語梅見の薬鑵(1893)〈三代目三遊亭円遊〉「『ぢゃア此(この)証書を呉れるのか、有難へや』『乃公(おれ)だって夫丈(それだけ)目的(アタリ)を付けて来たんだ』」

あて【当】 を 付(つ)ける

① こうだろうと推測する。見当を付ける。
※鎌倉夫人(1902)〈国木田独歩〉下「材木座なら多分光明館と当(アテ)をつけ」
② あてこすりを言う。
洒落本・御膳手打翁曾我(1796か)「此子なざァまだ一の鳥居をこさねへからと当(アテ)をつけても、祐成は腹をたたぬが気質にて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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