当当(読み)あたりあたり

精選版 日本国語大辞典 「当当」の意味・読み・例文・類語

あたり‐あたり【当当】

〘名〙
物事にでくわしたその当座当座の状態。その場その場。
※大学垂加先生講義(1679)「今の人は只其当り当りばかりの上について計会するぞ」
それぞれの分担するところ。担当担当。
源氏(1001‐14頃)東屋「この事かの事と、あたりあたりの事ども、家司(けいし)どもなど申す」
[補注]一説に②の源氏例は「辺り辺り」の意とする。

あてあて‐し【当当】

〘形シク〙 あてこすりをするさまである。あてつけがましい。
四河入海(17C前)一八「あまりあてあてしき云い事で有るぞ」
浮世草子好色二代男(1684)六「『虫の命をさへ哀みたまふ御心に、人間の命は何とてすくひましまさぬぞ』と、あてあてしく申せば」

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普及版 字通 「当当」の読み・字形・画数・意味

【当当】とうとう

漏刻の音。

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