精選版 日本国語大辞典 「当当」の意味・読み・例文・類語
あたり‐あたり【当当】
- 〘 名詞 〙
- ① 物事にでくわしたその当座当座の状態。その場その場。
- [初出の実例]「今の人は只其当り当りばかりの上について計会するぞ」(出典:大学垂加先生講義(1679))
- ② それぞれの分担するところ。担当担当。
当当の補助注記
一説に②の源氏例は「辺り辺り」の意とする。
あてあて‐し【当当】
- 〘 形容詞シク活用 〙 あてこすりをするさまである。あてつけがましい。
- [初出の実例]「あまりあてあてしき云い事で有るぞ」(出典:四河入海(17C前)一八)
- 「『虫の命をさへ哀みたまふ御心に、人間の命は何とてすくひましまさぬぞ』と、あてあてしく申せば」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)六)