デジタル大辞泉 「当」の意味・読み・例文・類語
とう【当〔當〕】[漢字項目]
[学習漢字]2年
1 仕事や任などにあたる。「当局・当直・当番/担当」
2 あてる。割りあてる。「充当・抵当・日当・配当」
3 あてはまる。道理にかなう。「当否/穏当・該当・至当・失当・順当・正当・相当・妥当・適当・不当」
4 そうするのがあたりまえだ。「当為・当然」
5 その。この。問題の。「当時・当日・当社・当地・当人・当方」
6 今の。「当座・当主・当節・当代」
7 「当選」の略。「当落」
[名のり]まさ・まつ


(尚)(しよう)声。
に堂(どう)・棠(とう)の声がある。
は神明を迎える窓。上部の八は神気の下る形。田は田土。もと農耕儀礼を示す字であったと考えられ、新嘗(にいなめ)の嘗とも、字形の上で関係がある。嘗は旨に従い、旨は詣(いた)るの意。その詣る神を迎えることを
首(けいしゆ)といい、金文に、「稽首」に「
首」の字を用いる。〔説文〕十三下に「田、相ひ値(あた)るなり」とは、抵当の意であろうが、その意には古く典を用い、金文の〔
生
(ほうせいき)〕に「格伯の田を典(てん)す」のようにいう。當ものちには「典当」の意にも用いるが、當は古くは嘗と通用することが多い。〔
子、君子〕「先
當(かつ)て賢ならば、子孫必ず顯(あら)はる」、〔
子、性悪〕「當試(こころみ)(嘗試)に君上の勢を去らん」などの例がある。農耕では時宜によって祀ることが行われ、〔管子、宙合〕に「變に應じて失はざる、之れを當と謂ふ」とはその意であろう。時宜にあたること、それよりして時に当たり、所に当たる意となり、当面・順当・相当・当然・当為の意となったのであろう。
立〕當 マホル・ベシ・ツカサドル・ソナヘナホシ・ツネ・マサニ・ソノカミ・コリマカス・スベシ・アツ・ウヘ・マサシ・ムベナリ
声、嘗声の字にも、声義の関係をもつものがある。
tangは同声。襠(とう)は両襠衣、一は胸に、一は背に当たる。また袴襠は旁の開いた袴。
(とう)に遮る意があり、李白の〔蜀道難〕「一夫關に當る」は「關を
(さへぎ)る」意。その字はまた
(とう)に作る。丁tyeng、貞tiengは声近く、丁は釘の頭。そのうつ音を丁という。鐺tangは鼓鐘をうつ音である。貞は貞問、卜して貞(あた)る意。嘗zjiangは當と通用することがある。黨(党)tangは同声。これらの字の間に声義の関係がある。
▶・当理▶・当梁▶・当令▶・当路▶・当鑪▶・当盧▶・当
▶・当顱▶
当・担当・丁当・
当・的当・適当・典当・配当・必当・不当・別当・奉当・無当・郎当出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…投げ技,固め技,当身技の3部門から成り立つ柔道の技術の一つ。当(あて),当身,当技(あてわざ)ともいう。…
※「当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...