コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

形式的確定力 けいしきてきかくていりょくformelle Rechtskraft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

形式的確定力
けいしきてきかくていりょく
formelle Rechtskraft

確定した判決のもつ取消すことのできない効力のこと。訴訟当事者がもはや上訴などの通常の不服申立てと手段によって争うことができない状態におかれた場合,すなわち判決が当該訴訟内では取消される機会がなくなったときは,その判決は確定したことになる。形式的確定力は,裁判の内容的な効力たる既判力 (実体的確定力) ,執行力,形成力が生じるための前提となるものであり,裁判の内容とは無関係である。実体的裁判のみならず,形式的裁判についても形式的確定力は生じる。形式的確定力の生じた裁判 (確定裁判) でも,そののちに再審の訴えや特別上告など特別な救済手続によって取消されることがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典内の形式的確定力の言及

【既判力】より

…裁判が,国家の公権的な解決を示すものである以上,既判力は,訴訟の機能そのものに基づく本質的なものである。それは,拘束力ないし形式的確定力とその本質を同じくし,その延長線上の効力である。拘束力とは,裁判を言い渡した裁判所がその裁判をみずから変更することができない効力であり,それは,上訴期間が過ぎると上訴審でも争いえなくなる効力に発展するから,これを形式的確定力とよぶ。…

【判決】より

…また,民事訴訟法上,判決言渡後1週間以内に,裁判所が,法令違背の判決をしたことに気づいたときは,みずからその判決を変更する判決をすることができるし(変更判決,256条),刑事訴訟法上も,最高裁判所の判決に限るが,判決宣告後10日以内に,その判決の内容に誤りのあることを発見したときは,申立てによりこれを訂正する判決を行うことができる(415条以下)。(2)形式的確定力 判決宣告(言渡し)後,上訴によってその判決を争いえなくなった状態を,判決が(形式的に)確定したといい,それによって生じた効力を形式的確定力という。また確定した判決を,確定判決とよぶ。…

※「形式的確定力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報