形許(読み)かたばかり

精選版 日本国語大辞典 「形許」の意味・読み・例文・類語

かた‐ばかり【形許】

  1. 〘 連語 〙 ( 「ばかり」は副助詞。副詞的に用いて ) 実質が伴わなくて、ほんの形式だけ。ほんのすこし。しるしばかり。かたほど。
    1. [初出の実例]「御てもわななけどかたばかりかきつけ給」(出典:有明の別(12C後)三)
    2. 「野辺の送はただわずかに式(カタ)ばかりのみ取行なひて」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四)

かたち‐ばかり【形許】

  1. 〘 連語 〙 ( 「ばかり」は副助詞。副詞的に用いて ) ほんのしるしだけ。実際内容にはとぼしく形式的であるさま。
    1. [初出の実例]「形ばかりの年越をする為に」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉二五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む