彦倉村(読み)ひこくらむら

日本歴史地名大系 「彦倉村」の解説

彦倉村
ひこくらむら

[現在地名]三郷市彦倉・いずみ

上口かみぐち村の北に位置する。西端を流れる中川の自然堤防上に集落が発達し、東部の後背低湿地に耕地が展開する短冊状の村。村の中ほどを葛西かさい用水が流れる。「本土寺過去帳」二八日に「道友入 明応八己未八月彦倉」、一日に「蓮牛位 カハヘ彦 (倉ニテ)三月□ウシ女」、一五日に「矢野兵庫助 河辺彦(倉カ)村 五月」などとある。「河辺彦倉」とよばれ、中世には下河辺しもこうべ庄に含まれた。

寛永一四年(一六三七)の彦倉村宛の年貢割付状(田中家文書)があり、当時より一村として村立てされていたことが確認される。田園簿では田三三八石余・畑四八石余。検地は元禄八年(一六九五)武蔵国幕府領総検地の一環として実施され、同一〇年の検地帳(田中家文書)では高三八八石余、反別四五町九反余(田三七町五反余・畑屋敷八町三反余)、名請人三二(うち屋敷地名請人一七)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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