…その影響下に出たのが中巌円月(ちゆうがんえんげつ),絶海中津(ぜつかいちゆうしん),如心中恕,一峰通玄,友山士偲らであった。北山時代には絶海の影響下に天章澄彧(ちよういく),惟肖得巌,太白真玄が出て,大いに晦渋(かいじゆう)な文章を競ったが,一方では義堂周信の影響を受けた惟忠通恕,心華元棣(げんてい),東漸健易,厳中周噩(しゆうがく)らが古林派下の偈頌主義をかろうじて守り,この流派が主流となって,瑞渓(ずいけい)周鳳によって高揚されたこの作風は東山時代に入り,横川景三(おうせんけいざん),景徐周麟,彦竜周興によって相続された。ことに彦竜は清冽な作風をもって五山文学を復興したが,惜しくも34歳の若さをもって夭折した。…
※「彦竜周興」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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