彫鏤(読み)チョウル

デジタル大辞泉 「彫鏤」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐る〔テウ‐〕【彫×鏤】

[名](スル)彫刻して飾ること。ちょうろう。
「二碑の前に―したる榻あり」〈鴎外訳・即興詩人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「彫鏤」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ろうテウ‥【彫鏤・&JISF5ED;鏤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ろう」は「鏤」の漢音 ) ほりきざむこと。彫刻して飾ること。ちりばめること。また、そのもの。ちょうる。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「左には黄金を彫鏤し、右には白銀を刻用」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)一二)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐鄧皇后紀〕

ちょう‐るテウ‥【彫鏤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「る」は「鏤」の呉音 ) ⇒ちょうろう(彫鏤)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「彫鏤」の読み・字形・画数・意味

【彫鏤】ちよう(てう)る・ちよう(てう)ろう

ほりちりばめる。〔後漢書、皇后上、和熹皇后紀〕冰(きこく)、金銀珠玉、犀象瑁(たいまい)、鏤玩弄の物、皆えて作らしめず。

字通「彫」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android