デジタル大辞泉
「影人形」の意味・読み・例文・類語
かげ‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【影人形】
1 手などで人や鳥獣の形の影をつくり、障子などに映し出す遊び。影絵。
2 他人にわからないよう、陰で言ったりしたりすること。
「―を使うとかいう」〈二葉亭・浮雲〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かげ‐にんぎょう‥ニンギャウ【影人形】
- 〘 名詞 〙
- ① 手で人や鳥獣の形を作り、灯火によって障子や壁などに映し出す遊び。切紙や箸などさまざまな物を手や身体に付けて写すこともあった。影絵。かげぼうし。
- [初出の実例]「春の夜哉(かな)影人形のはつ芝居〈浮名〉」(出典:俳諧・洛陽集(1680))
- ② 陰でいろいろなことをしたり言ったりすること。
- [初出の実例]「夫(それ)でさへ面(つら)が大きいの、腰が高いのと、影人形(カゲニンギャウ)をつかはれます」(出典:滑稽本・古今百馬鹿(1814)下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の影人形の言及
【影絵】より
…手影絵は両手と指の組合せで船頭,土瓶,犬,狐,牛などさまざまな形を映しだす。江戸時代には影人形と呼んだ。切抜き影絵はこれに変化を与えるために考案されたもので,厚紙を切り抜いてつくった人形に,やはり紙製の片手を糸で結びつけたもの。…
※「影人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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