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影絵/影画 カゲエ

4件 の用語解説(影絵/影画の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

かげ‐え〔‐ヱ〕【影絵/影画】

手・切り抜き絵・人形などを、灯火によって壁や障子などに映し出して見せる芸。また、その絵。影法師。
影人形のこと。

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百科事典マイペディアの解説

影絵【かげえ】

人物や動物その他の形を,手や切抜絵,人形などの投影でスクリーン(日本では障子や壁)に映して演じる遊戯。両手指を用いる〈手影絵〉,切抜絵を用いる〈切抜影絵〉があり,回り灯籠(どうろう)もこれを応用したもの。
→関連項目影絵芝居シルエット

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世界大百科事典 第2版の解説

かげえ【影絵】

人物や鳥獣などに似せた形を灯火に照らして,障子や壁,白い幕などに写す遊び。日本では江戸時代初期から始まり,手影絵,切抜き影絵などの遊びに用いられたほか,回り灯籠にもつかわれている。幻灯初期の写絵もまた影絵と呼ばれた。手影絵は両手と指の組合せで船頭,土瓶,犬,狐,牛などさまざまな形を映しだす。江戸時代には影人形と呼んだ。切抜き影絵はこれに変化を与えるために考案されたもので,厚紙を切り抜いてつくった人形に,やはり紙製の片手を糸で結びつけたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

影絵
かげえ

手、切抜き絵、人形、ガラス板に描いた絵などを灯火によって壁、障子、襖(ふすま)、スクリーンなどに映し、シルエットで物の形や芸を楽しむ遊び。手や指をさまざまに組み合わせてイヌ、キツネ、ウサギ、船頭(せんどう)などの形をつくる「手影絵(てかげえ)」は、だれでも簡単にでき、意外な効果を生む、もっとも素朴な遊戯であるだけに、いにしえは幼児教育の手段としても推奨されたが、今日に至ってもなお一般に広く浸透して行われている。
 影絵の歴史は、一説には中国・漢の武帝(前156―前87)のころに始まるといわれ、日本でも相当古くから行われていたと思われるが、その起源はさだかではない。しかし江戸時代に入ると、延宝(えんぽう)8年(1680)刊の『洛陽(らくよう)集』や井原西鶴(いはらさいかく)の『西鶴置(おき)土産(みやげ)』『昼夜用心記』などに、影絵は「影人形」の名でみえ、一種の芸として巷間(こうかん)に流行していたことが知られる。また座敷の宴のもて遊びとして、鳥刺しの影絵を障子に映しつつおもしろおかしく鳥刺しの唄(うた)を歌う、いわゆる「座敷影絵」が宝暦(ほうれき)年間(1751~64)ごろに流行したが、のちにはガラスの画板を用い、さまざまの風物を映して楽しむことも行われるようになった。享和(きょうわ)年間(1801~04)には、エキマン鏡という眼鏡を種とし、ビードロ(ガラス板)ヘ彩色の絵を描いて映すくふうがなされ、これを「写(うつ)し絵」と称した。以後、仕掛けがだんだん巧妙になるにしたがい、寄席(よせ)や遊山船(ゆさんぶね)でもしばしば行われるようになったが、これらは幻灯の一種でもあった。夏の風物詩である回り灯籠(どうろう)は影灯籠ともいわれ、江戸中期にはすでに考案されていたといわれる。よく知られているように、内側の筒の切抜き絵が灯火の熱によって回転し、外側の筒にその影絵が映る仕組みであるが、これも影絵の発展した形態であるといえよう。
 影絵が劇に発展したものには、1877年(明治10)ころ阿波(あわ)(徳島県)の吉田春之助が創始したといわれる影絵の指人形芝居があったが、今日ではその系統の影絵芝居は廃絶している。[高山 茂]

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世界大百科事典内の影絵/影画の言及

【影】より

…この場合の〈かげ〉は,たとえば《市井雑談集》に,見越入道の出現と思って肝をつぶした著者にむかい,道心坊が〈此の所は昼過ぎ日の映ずる時,暫しの間向ひを通る人を見れば先刻の如く大に見ゆる事あり是れは影法師也,初めて見たる者は驚く也と語る〉と説明したと記載されてあるとおり,むしろ,ユーモラスな物理学現象としてとらえられる。〈影絵〉もまたユーモラスな遊びである。古代・中世・近世へと時代を追うにしたがい,日本人は〈かげ〉を合理的に受け取るように変化していった。…

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