影面(読み)カゲトモ

デジタル大辞泉 「影面」の意味・読み・例文・類語

かげとも【影面】

《「かげつおも(影つ面)」の音変化。「かげ」は光の意》太陽に向かう方。南側。南。⇔背面そとも
「名ぐはしき吉野の山は―の大き御門ゆ雲居にそ遠くありける」〈五二

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関連語 キタ 実例 ヤマ

精選版 日本国語大辞典 「影面」の意味・読み・例文・類語

かげとも【影面】

  1. ( 「影(かげ)つ面(おも)」の変化した語。「かげ」は光の意 )
  2. [ 1 ] 太陽に向かう方。南の面。南方。⇔背面(そとも)
    1. [初出の実例]「因て東西を日縦(ひのたたし)と為、南北を日横(ひのよこし)と為、山陽(やまのみなみ)を影面(カケトモ)と曰(い)ひ、山陰(きた)背面(そとも)と曰ふ」(出典日本書紀(720)成務五年九月(北野本訓))
  3. [ 2 ]かげとも(影面)の道」の略。⇔背面(そとも)

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